部会長挨拶
日本耳鼻咽喉科学会福井県地方部会は、耳、鼻、咽頭、喉頭、口腔、頸部の疾患を診断し、適切に治療する福井県内の耳鼻咽喉科医師からなる専門医集団です。
昭和50年(1975年)、日本耳鼻咽喉科学会の福井県支部として発足後、平成17年(2005年)で満30周年を迎えます。平成17年4月1日、福井大学名誉教授(前福井医科大学耳鼻咽喉科教授)齋藤 等先生から地方部会長を引き継ぐこととなりました。地方部会長就任にあたり、なにはともあれ身の引き締まる思いでございます。
これまで本地方部会は、勤務医と開業医が極めて友好的な、よくまとまった地方部会でした。これも齋藤 等地方部会長と小泉敏夫福井県医会長のお人柄とご尽力の賜物と感じております。最近の日本は、「すべてを改革する」、「既成事実を潰し、新しい物を築く」、「無駄をはぶく」の一点張りです。確かに短期的な収益や業績を上げるという点では、必要なことだと思いますが、本会のような皆で知識と技術向上を目指して一生勉強していく組織としては、あまりなじまないスローガンだと思っております。まずはこれまでどおりの暖かい雰囲気がとても重要であり、福井県地方部会をこのまま継承していきたいと考えおります。そのためにも皆さんのご意見をよく拝聴し、合議制のもと会を運営したと思います。
最近の医療事情は大変厳しいものがあります。もちろん、患者様の健康を回復させることが医師の使命でありますが、あまりに騒ぎすぎ、面白おかしく、センセーショナルに書き立てるマスコミの影響で少しおかしな関係になりつつあるのも事実です。
二人の人間(双方)が十分に話し合い、協力して病気に向かうことが最重要であります。その点を私が主宰いたします教室でも徹底させております。各医師における医療水準も当然、大切なことです。膨れ上がる医療情報をいかにうまく選択導入できるかにかかっていると思われます。この点においては、多くの学会、医学専門誌(欧文)などから会員の皆様に情報提供していきたいと考えております。さらにこのホームページを見られた患者様にも少しでもお役に立てるに、かつ福井県耳鼻咽喉科・頭頸部疾患の診断・治療水準を全国の高いレベルで維持するように努力していきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
日本耳鼻咽喉科学会 福井県地方部会
会長 藤枝重治